袋内の空気を抜き包装物の容積を減らしたい、
脱酸素材と併用して長期保存をしたい場合は「脱気シール」
「窒素ガス」充填で酸化防止をしたり
「炭酸ガス」充填で静菌、防虫、腐敗やカビ発生防止
をしたい場合には「ガス充填シール」を行うことができます。
加熱温度制御機能搭載でシール精度の高いシールを実現。
駆動方式にメンテナンス性の高いソレノイド方式を採用しています。
V-460Gシリーズ
電動・卓上型・加熱温度コントロール真空ガス充填シーラー
真空源の選択が可能。ソレノイド駆動。
コンパクトな卓上型で46 cmの脱気&ガス充填シールが可能。
掲載カタログ
=No.0005: :卓上型ガス充填シーラー & 真空脱気シーラー総合カタログ
主な特徴
用途・特長:卓上型・電動真空ガス充填シーラー
操作方法:電動・ソレノイド駆動
包装形態:シール専用&脱気&ガス充填
機種選定目安使用回数/日:電動=1000袋以下
袋サイズ(最大):46 cm以下
最新タイプ・Aタイプ
包装可能な包材(2枚以上あわせての合計):
V-460G各シリーズ片側加熱タイプ
PE : 0.3 mm、
PP : 0.3 mm、
NY : 0.3 mm、
PVA : 0.3 mm、
その他ラミネート : 0.3 mm
V-460G各シリーズ上下加熱タイプ
PE : 0.4 mm、
PP : 0.4 mm、
NY : 0.4 mm、
PVA : 0.4 mm、
その他ラミネート : 0.4 mm
■V-460Gシリーズの概要
V-610G、V-460Gシリーズは脱気シールとガス充填シールを行うことができる卓上型の真空ガス充填シーラーです。
・ 袋内の空気を抜き包装物の容積を減らしたい、脱酸素材と併用して長期保存をしたい場合は「脱気シール」
・ 「窒素ガス」充填で酸化防止をしたり「炭酸ガス」充填で静菌効果や防虫効果を期待したり、腐敗の防止、カビの発生防止をしたい場合には「ガス充填シール」
を行うことができます。
理想の加熱温度を設定・維持できる加熱温度コントロール機能「=オンパル」を標準搭載。
駆動方式にメンテナンス性の高いソレノイド方式を採用し(駆動用・脱気用エア源のご準備は不要です)、メンテナンス性向上だけでなく、お客様の設備維持やシーラーのメンテナンス費用など、トータル的なコストを低減します。
また、ユーザー様の使用環境や用途に応じて真空源の選択、ノズルストロークの変更が可能です。
■ ガス充填シール ができます
袋内の空気を抜き包装物の容積を減らしたい場合や、脱酸素材と併用して長期保存したい場合に行う脱気シールを行えます。
それに加えて、
V-460Gシリーズは、窒素ガス(酸化防止)、炭酸ガス(静菌・防虫効果、腐敗
防止、カビ発生の抑制)の充填を行う機能を搭載しています。
■ 真空源の選択 ができます
真空源をお客様の使用用途や環境に応じて3タイプから選択していただくことができます。
ご購入の際にお客様のニーズにマッチするタイプを下表の3タイプよりお選びください。
下表の各「イメージ画像」をクリックすると真空ポンプの大きな画像が表示されます。
タイプ |
名称 |
イメージ画像 |
特徴 |
排気速度 |
到達真空度 |
標準タイプ |
50RNS |
オイルレス式(ピストン式) |
39 L/min |
−87.0 kPa |
|
簡易脱気 Sタイプ |
FDP-10 |
オイルレス式(ダイヤフラム式) |
44 L/min |
−69.0 kPa |
|
高脱気速度 Hタイプ |
DOP-80S |
オイルレス式(ピストン式) |
80 L/min |
−96.0 kPa |
■ ソレノイド駆動を採用 設備費用を軽減し、メンテナンス性を向上
シール駆動機構にはエア駆動ではなく電磁石を活用した「ソレノイド駆動」方式を採用しました。
製品駆動用にエア源をご準備いただく必要はございません。
ソレノイド駆動方式を採用することにより、
● メンテナンス面においては、エア駆動方式では定期交換が必要となる「ドライフィルター※」を装備しないのでフィルターのメンテナンス作業から解放され、日々のお手入れの負荷を軽減させることが期待できます。
● コスト面においては、エアを供給する為の「外部エア配管設備費用」が不要であり、また「ドライフィルター」を装備しないので定期交換が必要な部品:ドライフィルターの購入費用が軽減します。
ソレノイド駆動方式の採用によりメンテナンス性向上だけでなく、お客様の設備維持やシーラーのメンテナンスなど、トータル的なコストの低減にもお役に立てると考えております。
※ エアシリンダー駆動方式では、エアコンプレッサーが作る圧縮エアの一部が水滴となり、その水滴を除去するため、ドライフィルターの装備が必要です。
■ iヒーターを採用
熱膨張の少ないiヒーターを採用し、ヒーターの中折れを軽減。ヒーターと接触する温度センサーなどの周辺部品の高寿命化を図りました。
i ヒーターについてはこちらのページ もご覧ください。
■ ノズルストロークの調整が可能
縦長の袋に対応できるよう脱気ノズルのストロークを10〜80 mmまで10 mm刻みで8段階の調整が可能です。
■ 加熱温度コントロール機能標準装備
・ シール加熱温度:60~250 ℃
・ シール冷却温度:40 ℃~シール加熱温度の範囲
理想的なシール条件が設定できます
オンパルシステム最大の特徴は理想的なシール条件を設定できることです。
加熱温度設定は、高感度の温度センサーによる温度管理とマイコンによる制御によって行われます。
気温や機械温度の上昇に左右されることなく、 フィルムが溶ける温度に加熱温度を設定・維持できますので、電力消費に無駄が無く、シール精度を向上させることができ、ヒーターなどの部品消耗を抑えることができます。
■ 簡単操作のマイコンコントローラー
作業方法・脱気方法の選択およびシール条件はマイコンコントローラーで行います。タッチパネルで簡単に設定を行うことができ、設定した内容は都度、液晶画面で確認することができます。
コントロールユニットで設定したシール条件は電源OFF後も保持され、再度電源ONした時にそれまでのシール設定値が再現されます。
■ 13種類のシール方法に切り替え可能
以下の作業方法、脱気方法、ガス充填方法の選択を組み合わせることで13種類の作業パターンを行うことが可能です。
包装内容物の特性や包装仕上がりのニーズに合わせて作業パターン=シール方法を選択できます。
▼ 作業方法の選択肢
1 複数回ガス充填
2 脱気 + シール
3 シール専用
▼ 脱気方法の選択肢
1 真空計(−1~−100 kPa)
2 脱気タイマー(0.1~99.9秒)
3 マニュアル操作
▼ ガス充填方法の選択肢
1 複数回充填(最多99回まで設定可能)
2 1回ガス充填
3 循環ガス充填=2本のノズルをそれぞれ脱気用とガス充填用に設定し、袋内部にガスを入れながら脱気を行いガス置換率をアップします。内容物が柔らかい場合に効果を発揮します。
13種類の作業パターン明細
1 シールのみ
2 脱気:マニュアル(目測)+ シール
3 脱気:タイマー + シール
4 脱気:真空計 + シール
5 1回脱気:マニュアル(目測)+ 1回ガス充填 + シール
6 1回脱気:タイマー + 1回ガス充填+シール
7 1回脱気:真空計 + 1回ガス充填+シール
8 複数回脱気:マニュアル(目測)+ 複数回ガス充填 + シール
9 複数回脱気:タイマー + 複数回ガス充填 + シール
10 複数回脱気:真空計 + 複数回ガス充填 + シール
11 脱気:マニュアル(目測)+ 循環ガス充填 + シール
12 脱気:タイマー + 循環ガス充填 + シール
13 脱気:真空計 + 循環ガス充填 + シール
■ 最多10種類の作業パターンが登録可能
使用される方が任意にカスタマイズした作業パターンを最多で10種類登録することが可能です。
登録した作業パターンは、マイコンコントローラーで呼び出すことで定型作業をいつも同じ条件で行うことが可能です。
■ ヘルプ機能でトラブル対処
液晶画面にメンテナンスモードを表示させると、機械のトラブル状態を点滅表示でお知らせますので、対処すべき内容を早期に確認することができます。
下記イラストの■は点滅している状態、□は点滅していない状態を表しています。
■ 循環ガス充填方式
循環ガス充填方式は、脱気により袋が収縮する工程を無くし、2本のノズルの一方から"ガス充填"を行いながら、もう一方のノズルから"脱気"を行いガス循環置換率を高める方法です。
柔らかく、つぶれやすい包装内容物(カステラなど)の包装での使用をお薦めします。
循環式ガス充填
脱気とガス充填が同時進行で行われる
通常の脱気ガス充填
脱気とガス充填は別工程で行う
■ テーブル高さ角度の調整が可能
包装する内容物に応じてテーブル(標準装備)の高さ・角度を変えることができます。
■ エアフィルター標準装備
ノズルより吸い込んだ水分、微粉、異物などを取り除くエアフィルターを標準で装備しています。
オプション
■ プリンター:2列印字器取付可能 メーカーオプション
外側2列印字器=FEP-VA-N3がメーカーオプションで取り付けすることができます。
(プリンターの詳細は「FEP-N3シリーズ製品情報 」をご覧ください)
シールと同時に「製造年月日」や「消費期限」などの印字を行うことができるようになります。FEP-VA-N2は加熱した「活字」でプリントテープのカーボンを焼き付けるホットプリントタイプの印字器です。
プリントテープについてはこちらの「プリントテープ 」をご覧ください
■ 本体納入後、FEP-VA-N3を後付される場合は、メーカーまたは販売店による取り付け・調整作業が必要となりますのでご留意ください。
■ スタンド(ステンレス仕様)
適切な設置場所が確保できない場合、スタンドをご利用ください。
安全対策
■ 過熱防止装置搭載
1 異常過熱(ヒーターに連続して約4.5秒以上通電状態が続いたとき)が発生した場合、自動的にブレーカーがOFFになり電源が遮断されます。
2 冷却中にヒーターの温度上昇を感知した場合、レバーを初期状態に戻し、コントロールユニットにエラー表示を行います。
■ 異常感知自動復帰(指はさみ防止)
レバーが下降する途中で、シール部に異物(指など)が挟まり規定時間内にレバーが所定の位置に到達しなかった場合、レバーを初期状態に戻します。※
※ 幼児などの細い指の場合は圧着レバーが降りきってしまう場合があります。
■ ヒーター通電異常防止
レバーが開いた状態での過熱を防止するため、レバー下部位置センサーとマイクロスイッチの双方がONにならないとヒーターへの通電、加熱を開始しません。
■ 非常停止
異常時に非常停止スイッチを押すと、ブレーカーがOFFになり通電が遮断されます。