排気ファンとダクトフランジを標準装備。
排気用ホースを繋げて機械内部で発生した粒子を
クリーンルームの外へ排出することができます。
加熱温度コントロール機能「=オンパル」を標準搭載、
駆動方式にメンテナンス性の高いソレノイド方式を採用。
使用環境や用途に応じて真空源の選択、ノズルストロークの変更が可能です。
V-610Cシリーズ
クリーンルーム向け仕様・電動・卓上型・脱気シーラー
包材の最適な加熱温度でシーリング。コンパクトな卓上型脱気シーラー。
掲載カタログ
=No.4017:卓上型ガス充填シーラー & 真空脱気シーラー総合カタログ
主な特徴
用途・特長:卓上型・電動脱気シーラー
操作方法:電動・ソレノイド駆動
包装形態:シール専用&脱気
機種選定目安使用回数/日:電動・エア駆動=1000袋以下
袋サイズ(最大):61 cm以下
最新タイプ:Aタイプ
包装可能な包材(2枚以上あわせての合計):
V-610C各シリーズ片側加熱タイプ
PE : 0.4 mm、
PP : 0.3 mm、
NY : 0.3 mm、
PVA : 0.3 mm、
その他ラミネート : 0.4 mm
V-610C各シリーズ上下加熱タイプ
PE : 0.6 mm、
PP : 0.4 mm、
NY : 0.4 mm、
PVA : 0.4 mm、
その他ラミネート : 0.5 mm
■V-610Cシリーズの概要
V-610Cシリーズは本体側面に排気ファンとダクトフランジを装着。排気用ホースを繋げて機械内部で発生した粒子をクリーンルームの外へ排出することができます。
理想の加熱温度を設定・維持できる加熱温度コントロール機能「=オンパル」を標準搭載し、駆動方式にメンテナンス性の高いソレノイド方式を採用(駆動用・脱気用エア源のご準備は不要です)、メンテナンス性向上だけでなく、お客様の設備維持やシーラーのメンテナンス費用など、トータル的なコストを低減します。ソレノイド方式は、確実な脱気シーリング・脱気包装をコンパクトボディと簡単操作で行うことができます。
また、ユーザー様の使用環境や用途に応じて真空源の選択、ノズルストロークの変更が可能です。
■ 集中排気ダクトフランジ、排気ファンを装備
本体側面に排気ファンとダクトフランジを装着していますので排気用ホースを繋げて機械内部で発生した粒子をクリーンルームの外へ排出することができます。
■ 真空源の選択 ができます
真空源をお客様の使用用途や環境に応じて3タイプから選択していただくことができます。
ご購入の際にお客様のニーズにマッチするタイプを下表の3タイプよりお選びください。
下表の各「イメージ画像」をクリックすると真空ポンプの大きな画像が表示されます。
タイプ |
名称 |
イメージ画像 |
特徴 |
排気速度 |
到達真空度 |
標準タイプ |
50RNS |
オイルレス式(ピストン式) |
39 L/min |
−87.0 kPa |
|
簡易脱気 Sタイプ |
FDP-10 |
オイルレス式(ダイヤフラム式) |
44 L/min |
−69.0 kPa |
|
高脱気速度 Hタイプ |
DOP-80S |
オイルレス式(ピストン式) |
80 L/min |
−96.0 kPa |
■ ソレノイド駆動を採用 設備費用を軽減し、メンテナンス性を向上
シール駆動機構にはエア駆動ではなく電磁石を活用した「ソレノイド駆動」方式を採用しました。
製品駆動用にエア源をご準備いただく必要はございません。
ソレノイド駆動方式を採用することにより、エアを供給する為の「外部エア配管設備費用」が不要ですのでお客様の設備維持やシーラーのメンテナンスなど、トータル的なコストの低減にもお役に立てると考えております。
■ iヒーターを採用
熱膨張の少ないiヒーターを採用し、ヒーターの中折れを軽減。ヒーターと接触する温度センサーなどの周辺部品の高寿命化を図りました。
iヒーターについてはこちらのページ もご覧ください。
■ ノズルストロークが調整可能
縦長の袋に対応できるよう脱気ノズルのストロークを10〜80 mmまで10 mm刻みで8段階の調整が可能です。
■ 加熱温度コントロール機能標準装備
・ シール加熱温度:60~250 ℃
・ シール冷却温度:40 ℃~シール加熱温度の範囲
理想的なシール条件が設定できます
オンパルシステム最大の特徴は理想的なシール条件を設定できることです。
加熱温度設定は、高感度の温度センサーによる温度管理とマイコンによる制御によって行われます。
気温や機械温度の上昇に左右されることなく、 フィルムが溶ける温度に加熱温度を設定・維持できますので、電力消費に無駄が無く、シール精度を向上させることができ、ヒーターなどの部品消耗を抑えることができます。
■ 簡単操作のマイコンコントローラー
作業方法・脱気方法の選択および設定などのシール条件の設定にはマイコンコントローラーを採用しています。簡単なタッチパネルを押す操作で設定を行うことができ、設定した内容は都度、液晶画面で確認することができます。
コントロールユニットで設定したシール条件は電源OFF後も保持され、再度電源ONした時にそれまでのシール設定値が再現されます。
■ 4種類のシール方法に切り替え可能
以下の作業方法、脱気方法の選択を組み合わせることで4種類の作業パターンを行うことが可能です。
包装内容物の特性や包装仕上がりのニーズに合わせて作業パターン=シール方法の選択ができます。
▼ 作業方法の選択肢
1 脱気 + シール
2 シール専用
▼ 脱気方法の選択肢
1 真空計
2 脱気タイマー
3 マニュアル操作
4種類の作業パターン
1 シールのみ
2 脱気:マニュアル(目測)+ シール
3 脱気:タイマー + シール
4 脱気:真空計 + シール
■ 最多10種類の作業パターンが登録可能
使用される方が任意にカスタマイズした作業パターンを最多で10種類登録することが可能です。
登録した作業パターンは、マイコンコントローラーで呼び出すことで定型作業をいつも同じ条件で行うことが可能です。
■ ヘルプ機能でトラブル対処
液晶画面にメンテナンスモードを表示させることで機械の状態を確認することができます。メンテナンスモードで点滅している箇所を確認することで修理などトラブル解消を早期に行うことができます。
下記イラストの■は点滅している状態、□は点滅していない状態を表しています。
■ テーブル高さ角度が可変
包装する内容物に応じてテーブル(標準装備)の高さ・角度を変えることができます。
オプション
■ スタンド
適切な設置場所が確保できない場合、V-460スタンドをご利用ください。
安全対策
■ 過熱防止装置搭載
1 異常過熱(ヒーターに連続して約4.5秒以上通電状態が続いたとき)が発生した場合、自動的にブレーカーがOFFになり電源が遮断されます。
2 冷却中にヒーターの温度上昇を感知した場合、レバーを初期状態に戻し、コントロールユニットにエラー表示を行います。
■ 異常感知自動復帰(指はさみ防止)
レバーが下降する途中で、シール部に異物(指など)が挟まり規定時間内にレバーが所定の位置に到達しなかった場合、レバーを初期状態に戻します。※
※ 幼児などの細い指の場合は圧着レバーが降りきってしまう場合があります。
■ ヒーター通電異常防止
レバーが開いた状態での過熱を防止するため、レバー下部位置センサーとマイクロスイッチの双方がONにならないとヒーターへの通電、加熱を開始しません。
■ 非常停止
異常時に非常停止スイッチを押すと、ブレーカーがOFFになり通電が遮断されます。