1 作業場所の確保
作業場所が決まりましたら、製品下部のキャスター(2個)をしっかりとロックONにして固定してください。
2 コンベアの位置、シールゲージを調整
コンベア上下調整ノブ、コンベア前後調整ノブにてコンベア位置を調整してください。
袋端からシールラインまでの距離の調整はシールゲージの位置で調整することができます。
3 エアホースを差し込む
エアペダルホースをエアスイッチ本体側のエルボに確実に差し込んでください。
4 電源スイッチON
シーラー本体上面にある電源スイッチを押してON状態にするとコントロールユニットのディスプレイ表示の文字が点灯します。
5 コントロールユニットでシール条件の設定
コントロールユニットにてシール条件を設定してください。
コントロールユニットで加熱温度、ベルト速度の設定を行います。袋(フィルム)の材質、厚さなどにより設定値は変わりますので、異なる袋(フィルム)を使用される時はその都度設定してください。
・ モード切替ボタンを押すと、
カウンター数→加熱温度→ベルト速度
の順に設定値をディスプレイ表示に呼び出せます。
・ 呼び出されたモードはランプが点灯します。どのモードランプも点灯していないときはカウンターモードになっている時です。
・ カウンター値は、脱気ノズルが一定角度(約20 °)動いた時にカウントされますが、ベルトの回転が停止した時点で記憶されます。
※ ベルトの回転が停止する前に中止ボタンを押すか、電源スイッチをOFFにすると、その間のカウンター値は記憶されませんのでご注意ください。
■ 加熱温度の設定
・ 「加熱温度」のモードにして、数値設定ボタンで数値を加減して設定します。 60~170 ℃の範囲
・ 「使用される包材フィルム(袋)の材質により適切な溶融温度は異なります。
・ シールができる最低の加熱温度に設定してください。部品の無駄な消耗を抑えます。
※ 加熱温度を150 ℃以上に上げるとベルト速度に制限がかかります。
例
160 ℃の時・・・4.5 m/min以上に上げられません
170 ℃の時・・・2 m/min以上に上げられません
※ 包装フィルム(袋)に厚みがあり、加熱温度をあげても、シールができない場合はベルト速度数値を下げて、シール作業を行ってください。
■ ベルト速度の設定
・ 「ベルト速度」のモードにして、数値設定ボタンで数値を加減して設定します。
2.0~7.0 m/minの範囲(0.1 m刻み)
6 脱気ノズルの位置を調整
ノズルユニット下部のノズルユニット固定ノブを緩め、ノズルユニットを前後に動かしてノズルの位置を調整してください。
調整が終わりましたらノズルユニット固定ノブを締めノズルユニットを固定します。
7 ブロワーの電源をON
ノズルユニット側面にあるブロワーの電源スイッチをONにするとブロワーが稼働し、ノズルからの吸気がスタートします。
8 脱気強さの調整
ノズルユニット下部にある脱気強さ調整ノブを回すと脱気の強さを調整できますので、必要に応じて脱気強さの調整を行ってください。
9 脱気シールを行う
!注意
ローラーに指を巻き込まれないように注意して作業を行ってください。
9-1 袋の開口部にノズルを差し込みます。
袋を両手で持ち、袋の開口部の上側のフィルムを少し手前にずらすとノズルが差し込みやすくなります。
9-2 両手で袋を左右にピンと張ってください。
9-3 内容物が固形物の場合は、脱気した時にフィルムがノズル口をふさいでしまわないように内容物をできるだけノズルの吸い込み口に近づけます。
シールベルトに挟み込む時にシールゲージを指標にしてシール位置を決めてください。
9-4 袋内の空気が抜けましたら袋を左右に張った状態のまま、シールベルトで挟み込む位置まで袋をスライドさせてください。
袋をスライドさせるとノズルが横方向に動きシールベルトの始動スイッチをON状態にしてシールベルトが回転を始めます。
※ 何度かシールテストを行って適切なシール条件をセットアップした後で量産作業を行ってください。
薄手の袋などを使用されて、ノズルに袋が吸い付いて作業が困難な場合
袋の開口部にノズルを差し込みにくい場合、袋の開口部にノズルを差し込む時にエアペダルを手で押す(または、足で踏む)ことにより、ノズルからの脱気を停止させることができ、ノズルの差し込みが行いやすくなります。
エアペダルを手で押す(または、足で踏む)のを止めると脱気が再開します。
・ 作業が終了したら、必ず電源スイッチを押してOFFにしてください。
・ 長時間使用されない時は電源コードプラグをコンセントから抜いてください。