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プラスチックフィルムの基礎知識 No.055
アルミ蒸着フィルム
公開日: 2005/5/31
解説:
アルミ蒸着フィルムとは、アルミニウムを高真空状態で抵抗加熱や高周波加熱などによって加熱蒸発させ、その蒸気をフィルムの表面に付着させてフィルムにアルミの薄い膜を付けたものです。
アルミ箔のラミネートフィルムに次ぐ高いガスバリア性が大きな特徴で、アルミ箔に比べてアルミの使用量が非常に少ないのもメリットとなっています。
基材となるフィルムにはポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレン、セロファン、紙などがあります。
基材のフィルムの種類によって多少異なりますが、アルミ蒸着フィルムの特徴をまとめてみますと次のようになります。e
1. 美麗な金属光沢を持っている
2. 水蒸気、ガスのバリア性が向上する
3. 紫外線、可視光線、赤外線をほとんど遮断する
4. 導体となり、静電気障害が減少し作業性が向上する
5. 折曲によるピンホールが発生しにくい
6. 印刷、ラミネート適性は良好である
7. 部分蒸着が容易にできる
この中の折り曲げによるピンホールが発生しにくいメリットは、アルミ箔のラミネートフィルムに比べての優位性のひとつとなっています。
こうした特徴から、スナック菓子、米袋、海苔、冷菓、ポーションパックのふた、ラベルシール、変わったところでは風船など、幅広い分野でアルミ蒸着フィルムが使われています。
1999年9月発行富士インパルスニュースVol.89に掲載しました。