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プラスチックフィルムの基礎知識 No.025
ラミネートフィルムの作り方(1)
公開日: 1998/05/07
解説:
異なったフィルムを貼り合わせることにより様々な機能を持たせたラミネートフィルムは、現在の包装フィルムの主流であり、食品類の保護において、さらには、流通面において重要な役割を果たしていることは" No.22.ラミネートフィルム "で述べたとおりです。
では、ラミネートフィルムはどのように作られるのでしょうか?
ラミネートフィルムの主な製法には、
1. ドライラミネート法
2. ウェットラミネート法
3. エクストルージョン(押し出し)ラミネート法
4. ホットメルトラミネート
5. コ・エクストルージョン(共押し出し)ラミネート法
の5つがあります。
この中でもっとも一般的なのがドライラミネート法で、ラミネートの基材となるフィルムに接着剤(ウレタン系ポリマーなどを有機溶剤に溶かした接着剤)を塗布し、乾燥によって溶剤を除去した後、加熱したロールで他のフィルムを圧着して貼り合わせる方式です。
ほとんどのラミネート用材料に適用できますが、有機溶剤を用いるため残留溶剤の安全性や、異臭、火災・爆発の危険性などの問題があり、近年では、有機溶剤を用いない接着剤による製法に変わりつつあります。
1994年5月発行富士インパルスニュースVol.57に掲載しました。